ほくろ

ほくろは、正式には色素性母斑と言い、皮膚の一部にメラノサイトという細胞が集まってできたものです。
ほくろは皮膚悪性腫瘍、特に悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別が大切です。悪性黒色腫はリンパ節に転移しやすく、進行の速いことが多いため、悪性度が高いです。 短期間で急に大きくなったり、色が濃くなったり、色素が周りの皮膚に染み出してきたり、硬化してきたような場合は注意が必要です。
気になるほくろが見つかったら、早めに皮膚科を受診しましょう。
5ミリを超えるほくろについて
5ミリを超えるものは手術を検討します。
自費診療としてレーザーで治療することも可能です。
いぼ
疾患名はウイルス性疣贅と呼ばれ、ヒト乳頭腫ウイルスが皮膚に感染してできます。
イボは小さな傷を通してウイルスが皮膚や粘膜に入り込み基底細胞に到達することによって出来るため、外傷を受けることの多い手足や外陰部に、あるいはアトピー性皮膚炎の子供たちなどの特に引っ掻くことの多い肘・膝窩にイボができ易いとされます。
皮膚の表面がガサガサしており見た目はウオノメに似ています。ウオノメと違うところは、皮膚の表面近くにまで血管が通っているので、イボには黒い点々があります。
血管が通っているので、分厚くなった皮膚を削ると少し切っただけでも出血します。
特に症状がない場合も多いので、気がつかない間に自分の体のほかの部分に移ったり、他人に移してしまう恐れがありますので治療が必要です。
治療
液体窒素による冷凍凝固術、外用治療(ビタミンD3軟膏、サリチル酸)、ヨクイニン内服療法 など
できもの
いわゆる皮膚腫瘍で、良性のものから悪性のものまで様々な腫瘍があります。 皮膚がん(悪性腫瘍)かどうかの検査をします。
できものの検査
問診、視診や触診に加え、ダーモスコピーという特殊なレンズを使用しての検査や、 皮膚生検を行います。
できものの治療
これらの検査を行い、皮膚がん(悪性腫瘍)ではなく良性腫瘍であると診断した上で、「できものを取りたい」というご希望がある場合には、治療の計画を立てています